
「売れない…」と悩む前に…長く愛されるために本当に大切な目標設定とは?


キャバクラで働き始めたものの、実際に現場に立ってみると、思うように売上が伸びず不安になったり、周囲の女の子と比べて焦ったり、メンタルが安定せず、前向きになれない…。そんな経験、ありませんか?
近年のキャバクラ業界では、高額な売上を上げることが当たり前のように見える風潮があります。しかし、その流れに惑わされて、自分に合っていない目標を立ててしまうと精神的な負担が大きくなり、売上も安定しません。
だからこそ大事なのが、地に足のついた堅実な目標設定。
一晩で何百万円もの売上が上がることもあるナイトワーク業界だからこそ、「一発逆転」の夢を抱きつつも、堅実な営業を心がけることが、やがてチャンスを掴むための鍵になるのです。
自分の“正解”は自分でつくる
キャバクラは自由度の高い世界。だからこそ、自分に合ったやり方を見つけないと迷子になります。
限界を決める必要はないですが、自分の働き方やレベルに合った目標設定をせず、ただ闇雲に上を目指すことは、丸腰で危険なダンジョンに出るのと同じです。
「一発逆転」を狙って爆発的な数字を追うのではなく、
- 頑張れば届く目標を設定する
- それを達成したら、次のステージへ
というステップアップ方式で、自分らしい営業スタイルを築いていくことが大切です。
焦って接客のバランスを崩したり、色恋に傾きすぎたりすると、自分の首を絞めてしまう結果に。
焦る気持ちはお客様にも伝わってしまいますし、その気持ちを逆手に取られて、高額を使ってもらう代わりに、色恋の誘いを受けることもあります。
そのような事態を避けるためにも、まずは無理なく達成できる「堅実な目標設定」をすることが非常に大切です。
高額を使ってくれるお客様との関係に依存しすぎないように、日々の積み重ねで土台を作っていきましょう。
売れ続けるための具体的な目標設定法
たとえば、
時給3,000円 × 5時間 × 週5日勤務 = 月収約30万円
を目指す場合、自分のお給料の倍の金額を売るのが基本なので、目安となる目標売り上げは60万円程度になります。
なぜお給料の倍が基準なの? 売上のうち実際にキャストに支払われるのは、お店の取り分やバック制度を差し引いた一部だからです。たとえば、時給制のお店では、売上に対して固定の時給+指名やドリンクなどのバックが支払われるため、売上全額が給料になるわけではありません。また、売上が低迷すると次月以降に時給が下がるケースもあるため、安定して目標金額を稼ぎ続けるためには「お給料の倍の売上を継続する」ことが大切です。 |
ただし、月によって来客数やお客様の使う金額に変動があるため、±10万円程度の誤差は想定内と考えておきましょう。
組数を安定させることがカギ
安定した売上を維持するためには、“高単価1本釣り”ではなく、“組数の確保”が最重要です。
例)10万円使ってくれるお客様 × 6人 = 60万円
30万円のお客様2人だけに頼るより、リスクが分散される。
→ もし2組が来店しなくも損失は20万円程度で済み、メンタルも安定しやすい。
高額のお客様に依存しすぎない
売上の大部分を高額のお客様に頼ってしまうと、来店が途切れたときに大きく数字が落ちてしまいます。
理想的なのは、高額のお客様が離れてしまっても、その他の安定したお客様で基本売上の2/3をカバーできる状態にしておくこと。
そうすることで、精神的にも営業的にも“言いなり”にならず、自分らしい接客ができるようになります。
焦らず、無理なく続ける
思うように売上が伸びない月があっても、目先の数字にとらわれず、焦らないことが大切です。
フリーの一席を大切にして、たとえ連絡が返ってこなくても諦めずにコツコツ営業を続けること。
この積み重ねが、安定した売上を築く一番の近道です。
結果が出るまでには時間がかかるものなので、少なくとも3ヶ月〜半年ほどのスパンで考えて、少しずつ信頼関係を築き、連絡先を増やしていきましょう。
自分のペースで、意味のある目標設定を
SNSを見ていると、「高額な売上が当たり前」のように感じてしまったり、
「自分はどこを目指せばいいの?」と迷ってしまうこともありますよね。
でも実際には、
組数を安定させて、コツコツ売上を作り続けている女の子は、意外と少ないもの。
そんな子は、お店からも信頼されやすく、何より無理なく長く働き続けることができます。
「ナンバーワンにならなきゃ意味がないのでは?」
そんなふうに思うかもしれませんが、
自分の時給の2倍以上をコンスタントに売れている子は、十分仕事ができるホステスです。
そのような安定した売上を維持している子は、お店からも非常に頼りにされる存在。
日々の努力をコツコツと積み重ね、お店の信頼を得ているキャストは、かけがえのない存在なのです。
だからこそ、まずは「自分にとっての基本売上」を安定させることから。
地道に積み重ねていけば、自然と数字はついてきます。
焦らずに、誰かと比べるのではなく、“自分が納得できる働き方”を大切にしてくださいね。