
もう会話に困らない。初日から「君、話しやすいね」と褒められる接客の教科書


「お客様が目の前に座った瞬間、何を話せばいいか分からず頭が真っ白…」
「沈黙が怖くて、当たり障りのない質問ばかりしてしまい、会話が続かない…」
「隣の席の子はあんなに楽しそうに話しているのに、自分だけ浮いている気がする…」
接客の初日は、期待よりも不安が大きくて、こんな風に焦ってしまいますよね。
「面白い話をしなきゃ」「お客様を退屈させたらどうしよう」と考えれば考えるほど、表情はこわばり、空回りしてしまう。
そんな経験はありませんか?
でも、安心してください。
その緊張や不安は、あなたが「お客様に心から楽しんでほしい」と真剣に考えている、とても素敵な証拠です。
初日から完璧に話せる人はいません。
誰もが最初は「うまく話さなきゃ」というプレッシャーに縛られながら、少しずつ自分なりのコツを掴んでいくのです。
実は、その緊張を生む原因は、たった一つの勘違いから来ています。
今日は、その勘違いを解きほぐし、初日を少しでも気楽に、そして楽しく乗り切るための具体的なヒントをお届けします。
「うまく話さなきゃ」は手放してOK!
接客といえば「お客様と会話する仕事」というイメージが強いですが、実は大事なのは話す内容より感じの良さです。
たとえば、
- にこっと笑う
- 相づちを打つ
- 「へ〜!そうなんですね!」と反応する
たったこれだけでも「この子、話しやすいな」と思ってもらえるんです。
緊張しすぎて頭が真っ白になったら、
まずは「笑顔+うなずき」だけでもOKという気持ちで臨みましょう!◎
会話が止まりそう…そんな時に思い出すのは「ふしぎなめ」
それでも、会話が止まりそうで焦ったときのために、魔法の合言葉を紹介します。
それが、「ふしぎなめ」。
ちょっと変な語呂ですが、意味はとても信頼できます。
これは、話題に困ったときの“会話のヒント”を6つ詰め込んだ語呂合わせ。
緊張してもこれを思い出せば、自然に話題がつながっていきます◎
「ふしぎなめ」の6つの会話トピック
文字 | 話題 | 使い方の例 |
ふ | 雰囲気を褒める | 「そのネクタイ、すごく似合ってますね!」 |
し | 仕草に注目 | 「グラスの持ち方が上品ですね〜!」 |
ぎ | ギャップを拾う | 「見た目はクールなのに可愛いところもあるんですね。」 |
な | なつかしい話 | 「高校生の頃って何部でした?」 |
め | メシ・飲み物の話 | 「焼き鳥好きなんですね、お酒は何派ですか?」 |
この6つのうち、1つでも引き出せればOK。
「話さなきゃ」ではなく、
「お客様が気持ちよく話せるきっかけを作る」くらいのスタンスで◎
質問攻めより「エピソードを引き出す意識」
「趣味は?」「出身は?」「お仕事は?」
…と一問一答で詰めると、まるで面接。
大事なのは、お客様のエピソードを引き出すことです。
たとえば、「今日は仕事の帰りだよ」というお客さんに「そうなんですね。お疲れ様です。」と返すと会話が終了してしまいます。
ですが、
「帰りに寄ってくれたってことは、何か良いことあったんですか?それとも息抜き?」
と返すと、
「〜な良いことがあってさ!or 息抜きだよ」
と返ってきますよね。良いことがあった場合はその話題を掘り下げる。
息抜きの場合は、
「え〜!その息抜き、私も混ぜてください!(乾杯)」
こんなふうに相手の言葉を拾って、そこから枝を広げるように会話を続けると、自然なラリーになり、会話が楽しくつながっていきます◎
初日から気をつけたい!「たちつてと」と謙遜しすぎの落とし穴
接客業で避けたいNGワード「たちつてと」を知っていますか?
- た=たいしたことない
- ち=違うんですけど
- つ=つまらない話ですけど
- て=適当なんで
- と=とんでもないです!
特に「とんでもないです」「大したことないです」は、せっかくの褒め言葉を“受け取らない”否定表現になりがち。
ナイトワークでは、お客様の好意は素直に受け取るのが基本!
「褒めてくれる人、大好きです!」
これくらいが、ちょうど良い◎
素直に喜ぶことで、相手も気持ちよくなります。
“リアルすぎる話題”には要注意
お客様が現実を思い出すような話題は避けましょう。
たとえば:
- 「もうこんな時間ですね」
- 「明日お仕事ですか?」
- 「奥さんが待ってたりしませんか?」
この一言で、急に「帰らなきゃ」と現実に引き戻されてしまうことも。
ナイトワークは“非日常”を楽しむ空間。
家庭・仕事・時間の話は、お客様から振られない限りは避けるのがマナーです。
最後に:完璧じゃなくてOK。まずは楽しもう!
初めての接客は誰でも緊張するもの。
でも大事なのは「完璧に話すこと」ではなく、全体的な感じの良さです。
無理して話そうとするよりも、笑顔で頷くだけでもOK。
会話が途切れそうなときは「ふしぎなめ」(雰囲気・仕草・ギャップ・なつかしい話・メシ)を思い出して話題を広げてみましょう。
質問攻めではなく、お客様のエピソードを引き出す意識を持っておくと、自然と会話が続きやすくなります。
まずは、あなたらしい笑顔と少しオーバーな反応があれば十分。
「話しやすい」と思ってもらえることが、楽しく初日を乗り切る一番の近道です。
あなたのナイトワークデビューを応援しています。